Klaus Knopper氏は11月18日(ドイツ時間)、「Knoppix 6.2」のリリースを発表した。
KnoppixはDebian "Lenny"をベースとするブータブルタイプのLinuxディストリビューション。CD/DVDから簡単に起動できるオンザフライ形式Linuxの走りとして、日本でも根強い人気を誇る。
6.2での最大の特徴は、デフォルトデスクトップ環境がKDEからLXDEに変更されたことだろう。KDEなどに比べてシンプルで起動時間が短いという理由から最近はLXDEの評価が高まる傾向にあり、Knoppixでもこれを採用した。GTK2がベースのため、GNOMEで使われてるスクリーンリーダー"Orca"との相性も良い。また、前バージョンに比べ、起動が大幅に高速化されている。ペアレントディストリビューションであるDebianとの互換性も高く、ほとんどのDebianファイル/アプリケーションが問題なく動作するという。
ベースとなっているLinuxカーネルは2.6.31.6、X.Orgには7.4が採用されている。
また、今回のリリースでは、ベータ版ではあるが、音声ガイドシステム「ADRIANE 1.2」が含まれたバージョンも提供される。これは視覚障害者やコンピュータ初心者のための音声によるメニューシステムで、ユーザはモニタに向かって操作することなく、デスクトップの操作やインターネット接続を利用することができるようになる。
LiveCD/DVDのISOイメージは、Knoppixの各ミラーサイトなどからダウンロード可能。
- KNOPPIX - Live Linux Filesystem On CD
- URL:http://www.knopper.net/knoppix/index-en.html