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2009年12月28日レスキュー専門ディストロ「SystemRescueCd 1.3.4」リリース

Gentoo Linuxベースのディストリビューションで、Francois Dupoux氏が開発する「SystemRescueCd」は、システムクラッシュ時のデータ復旧を助けてくれる心強いOSである。その最新版であるSystemRescueCd 1.3.4が12月28日にリリースされた。

SystemRescueCdは、レスキューに特化した各種ソフトウェアがブータブルCD1枚に収められており、USBメモリに入れておくことも可能。主要なファイルシステムにはほとんど対応している(ext2/ext3/ext4、ReiserFS、Btrfs、XFS、JFS、VFAT、NTFS、ISO9660など⁠⁠。SambaやNFSもサポートする。クラッシュ時の復旧のほか、バックアップの実行やパーティションの管理などにも適している。日本語環境には対応していないが、日本語キーボードは選択することができる。

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1.3.4の主な機能強化ポイントは以下の通り。

  • Linuxカーネル 2.6.31.9(Btrfsを2.6.32から抜粋)
  • オルタナティブカーネルにLinux 2.6.27.41
  • X.Org Server 1.6.5
  • NTFS-3G 2009.11.14(NTFSをクロスプラットフォームでサポートするOSS)
  • gDisk 0.5.1(GPTパーティションマニピュレータ)
  • FSArchiver 0.6.2(ファイルシステムアーカイバ: 0.6.3βもオプションで提供)
  • scsiadd(SCSIデバイスを追加/削除するツール)
  • /usr/sbin/suspend-usb-deviceスクリプト(USBを安全に外すためのスクリプト)
  • Memtest+ 4.00がカーネル診断時に起動
  • ハードウェア検出ツールがAIDAからHDT 0.3.6に

ISOイメージはx86/amd64ともに、SysetemRescueCdのサイトからダウンロードできる。

SystemRescueCd
URLhttp://www.sysresccd.org/

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