2010年4月にリリースが予定されているUbuntu 10.04(開発コード:Lucid Lynx)では、Ubuntu初心者のための詳細なマニュアル(PDF)が含まれることが明らかになった。現在、Ubuntu開発チームは“Ubuntu Manual Team”を立ち上げ、マニュアルの制作にあたっている。
この初心者向けマニュアルプロジェクトでは、Ubuntuの超初心者でも理解できるよう、きわめてやさしく(しかし行き過ぎないように)、かつ“Ubuntuスタイル”を守りつつ解説することを目標に掲げており、誰でも簡単にアクセスできるようPDFにて提供することにしたという。また、Ubuntuのバージョンアップに合わせ、6ヵ月ごとに更新される予定だ。
もともと、Ubuntuは誰でも使えるLinuxディストリビューションをめざして開発されたものであり、ペアレントディストリビューションのDebianやその他のメジャーなディストロと比較しても、初心者にとってはかなり敷居が低い。だが、Windowsのユーザインターフェースしか知らないユーザ(コマンドラインを知らないユーザ含む)にとっては、まだ戸惑う部分が少なからずあるのも事実。低い敷居をさらに低くし、Windowsからすこしでも多くのデスクトップシェアを奪うことを狙う。
同マニュアルは2月10日に最初のアルファバージョン(Version 0.3)が10章立てでリリースされる予定で、その後はLucid Lynxの開発ステータスにあわせて随時公開されていくという。