Ubuntu Linuxの派生バージョンにはデスクトップ環境にKDEを採用したKubuntuや、Xfceを採用したXubuntu、教育向けのEdubuntuなどいろいろあるが、たいていはUbuntuのアップグレード時に同時にリリースされる。そんな中、プロジェクト開始が2009年3月と比較的最近のためか、リリースタイミングが他よりもやや遅い“Lubuntu(るぶんつ)”という派生バージョンがあるのだが、その存在はご存じだろうか。
Ubuntuプロジェクトでは現在、次バージョンのUbuntu 10.04 LTS(開発コード"Lucid Lynx")に向けて開発が進められており、1月15日にはアルファ第2版が公開されている。同時にKubuntuをはじめとする代表的な派生バージョンも軒並みアップデートされたのだが、Lubuntuだけは取り残されていた状態だった。そして他に遅れること約10日、1月24日にようやく“Lubuntu Lucid Lynx Alpha 2”が登場したというわけだ。
Lubuntuは、デフォルトデスクトップに軽量のX11環境であるLXDEを採用しており、最速&最軽量のUbuntuベースのディストリビューションをめざして開発が行われている。Alpha 2での改良点はそれほど多くないが、次のような点が挙げられる。
- 軽量ディスプレイマネージャ「LXDM」
- ファイルマネージャ「PCManFM」の新バージョン「PCManFM 2」のテスト
- 新しいデザインの壁紙/スタートアップアイコンを多数
- スプラッシュスクリーンのカスタマイズ
Lubuntuプロジェクトチームは「Alpha3においては、さらに多くの改良を加える予定」としている。
- lubuntu | light Ubuntu for faster computing
- URL:http://lubuntu.net/