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2010年2月10日「Nexus One、サイコー!」Linusが絶賛したそのワケは

かのLinus Torvalds氏は自他共に認める⁠電話嫌い⁠で有名であるが、どうやらそれも過去の話となりつつあるようだ。同氏は2月6日付の自身のブログで、手に入れたばかりのGoogle携帯「Nexus One」について「the Nexus One is a winner!」と大絶賛、あまりの惚れ込みように、iPhoneユーザのTove夫人までNexus Oneに乗り換えを検討中だという。

Nexus Oneにハマるまでは、古いGoogle携帯「G1」をとりあえずもっていたというLinus氏。⁠電話にはいつもイライラさせられるし、今やっていることを突然中断させられる羽目になるから、基本的に嫌いなんだ」⁠誰かにどうしても連絡を取らなきゃいけないときは、しょうがないから嫌々触るけどね」と、筋金入りの電話嫌いだったLinus氏を夢中にさせたNexus Oneの魅力は何だったのか。

まず、最もお気に入りの機能として挙げているのがターンバイターン(turn-by-turn)のナビゲーションシステムだ。目的地に近づくと、⁠……の交差点で曲がって、あと○○メートルです」などと誘導してくれるガイドである。趣味はスキューバダイビングというLinus氏、タコマまで車で飛ばすことも多いそうだが、Nexus Oneの優秀なナビぶりにすっかり心奪われたもよう。もっとも「それだけならG1とGoogle Mapでもできたこと」⁠Linus氏)で、そのほかにも、Nexus OneがGoogle携帯として非常にすぐれた出来であることやマルチタッチ機能などが、購入の決め手となったようだ。ちなみに同氏にとって「通話機能やWebブラウジングは二の次」の要素らしい。

いずれにしろ、世界で最も有名なITエンジニアのひとりであるLinus氏がはからずも⁠広告塔⁠となってくれたことは、Google/Nexus Oneにとって嬉しい驚きに違いない。すでに米国ではNexus Oneはあまり売れていないという調査結果が出ており、Motorola製のAndroid携帯「Droid」のほうが人気/実力ともに上という声も多い(製造はHTCだし、キャリアは3GがダメなT-Mobileだし…という陰口も⁠⁠。また、LinuxカーネルのメインツリーからAndroidが外れるという残念な事態も起こった矢先だけに、⁠こんなに(ほかの携帯電話と)違うなんて! 」と素直にNexus Oneオーナーとなった喜びを綴る同氏の声は、Googleにとって千載一遇の巻き返しのチャンスとなりそうだ。

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