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2010年3月5日Lucid Lynxでは「クラウドデスクトップ」実現する?!

Ubuntuでは周知の通り、現在、4月末リリース予定のUbuntu 10.04 LTS(開発コード"Lucid Lynx")に向けて開発が進められている。そして10.04では、サーバ版だけでなくデスクトップ版でもクラウド対応が行われるかもしれない。

Ubuntuはサーバ版でAmazon EC2とUEC(Ubuntu Enterprise Cloud)をサポートしている。その流れでデスクトップでのクラウド対応を求める声も自然と大きくなり、現在、開発チームの有志メンバーによるディスカッションが続いている。本稿執筆時点での10.04開発バージョンであるα3ではまだサポートされていないが、EC2とリモートデスクトップを実現するNXプロトコルの実装系(GoogleのNeatxなど)を使って、リモートでのUbuntuデスクトップ環境を試すことができるようになっているという。

クラウド上でデスクトップが実現するメリットとしては、次のような点などが挙げられる。

  • どこからでも、どんなOSからでもUbuntu環境にアクセスできる
  • 100ユーザくらいまでは同一サーバ(もしくは仮想環境)上で難なく使用できる
  • テスト環境として利用価値大
  • ファイル共有サービス「Ubuntu One」に統合することで、データの同期が簡単に

また、Linux初心者がUbuntuを試すのにも向いているかもしれない。ちなみにUbuntu開発者のなかには、日々のビルド&テスト作業をこのクラウドデスクトップで行っているツワモノも。

いずれにせよ、クラウドデスクトップがサポートされれば、初心者ユーザからプロの開発者まで、より幅広いユーザ層の開拓に貢献するのはまちがいなさそうだ。

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