最近は東京もじめじめとした雨の日が多く、梅雨入りも近いことを感じさせる。なんとなく気持ちも滅入りそうな天気だからこそ、さわやかな感じのニュースはないものか……と探してみたらありました。米東海岸でちょっとしたブレイク中のアイスクリームの自動販売機「Moobella(“むべーら”と発音するっぽい)」である。このベンディングマシーン、中身はなんとLinuxで制御されているのだ。
Moobellaの正式名称は“MooBella Ice Creamery”、つまりクリーミーなアイスクリームが持ち味だ。自動販売機のアイスクリームと聞くとカチカチに冷凍された袋入りのものを思い浮かべるが、Moobellaは違う。ベンディングマシーンのタッチスクリーンを操作してから40秒後、バニラ、チョコ、コーヒー、ラズベリーなど好みのフレーバーの新鮮でクリーミーなアイスクリームが出てくるしかけになっている(クリームタイプ、フレーバー、トッピングの組み合わせは全部で96種類!)。まさにオンデマンドのアイスクリームマシンである。
そしてこの魅力的なベンディングマシンを動かしているのはRed Hat Linux、正面に15インチのフラットパネルが設置されており、客はこのパネルをタッチしてアイスクリームを選ぶ。インターフェースはFirefoxベースらしい。ワイヤレスのサテライト接続機能をもつのでリモート管理が可能だ。
現在、エール大学など東海岸の大学や病院、美術館など、徐々に設置台数を増やしている。今年中には100台、来年度中には1,000台をめざすという。