Fedora Projectは5月25日
Fedora 13の数ある新機能/
- ① 初心者にもやさしいデスクトップ環境
インストーラ
“Anaconda” のユーザインターフェースを変更し、 ストレージデバイスの扱いやパーティショニングなどがこれまでよりも簡単に行えるようになった。プリンタドライバの自動インストール、 データのバックアップや写真編集の簡易化、 ディスプレイ表示と印刷の色の違いを低減するカラーマネジメントなども採り入れられている。 - ② 3Dグラフィクスドライバの改良
前バージョンのFedora 12ではIntelおよびATIのビデオカードに対応した3Dドライバが加わったが、
Fedora 13ではさらにNVIDIAグラフィックカードドライバを強化、 3Dゲームや3Dデスクトップをリアルに体感できる。 - ③ 仮想化機能の強化
新たにKVM Stable PCI Addressesをサポートする。これは、
他のデバイスがゲストコンフィギュレーションから追加/ 削除される際、 KVMゲストマシンのデバイスはPCIアドレス空間をホストマシン上に保持したままでいられる。これによりWindowsゲストが再度アクティベーションを要求するときに出る警告などを回避しやすくなる。 また、
共有ネットワークインターフェース (Shared Network Interface) も改良され、 仮想マシンが同じ物理ネットワークインターフェースカードをホストOSと共有できるようになった。KVM仮想ネットワークのパフォーマンスも大幅に向上している。 - ④ 開発環境の強化
Fedora 13ではとくにPython周りを強化しており、
たとえばPythonとC++のミックスライブラリの提供や、 Python 2. 6とPython 3のパラレルインストールが可能になったことなどが挙げられる。また、 実行中のシステムをプローブするSystemTapを採用、 コードの最適化や改良をしやすくする。 - ⑤ Btrfsの拡張
次世代ファイルシステムの最有力候補として名前が挙がっているBtrfsだが、
Fedora 13ではファイルシステムのスナップショット機能をサポート、 これにより、 実験的にソフトウェアをアップデートしたり、 任意の時点の状態に戻ることが簡単になる。