Ciscoは6月29日、Androidをベースにした企業コラボレーション用タブレット「Cisco Cius」を発表した。1.6GHzのIntel Atomプロセッサを採用、7インチのタッチスクリーンを備え、32GBのフラッシュメモリを搭載するという。重量は約500g、発売は2010年の第3四半期中とのこと。
その他の主な特徴は以下の通り。
- 3GおよびWi-Fi(802.11 a/b/g/n)に対応、4Gにもいずれ対応
- Ethenetポート、USBポート、HDディスプレイポート
- 5Mピクセルのスチルカメラおよび720pのビデオカメラ
- 最大8時間駆動のバッテリ
- デスクトップで使用できる電話つきのドッキングステーション(オプション)
- Cisco Quad、Cisco PresenceなどCiscoのビジネスアプリケーションとの連携
- 開発者向けにAPIの公開およびSDKの提供を予定
iPadに代表されるタッチデバイスはエンタープライズの世界でも注目度が高まっており、すでに大量導入を決定している企業も多い。Ciscoはここ数年、Web/ビデオ会議ソリューションに力をいれており、Cisco Ciusの投入でこの分野でのさらなる優位性を確立したいものと見られる。また、iOSよりもAndroidのほうが自由度が高いと見る向きも多く、API/SDKの提供で、さまざまな利用シーンで活用できるアプリケーションが登場してくれば、Cisco Ciusのプレゼンスが一気に高まる可能性がある。なお余談ではあるが、Ciscoのルータ/スイッチのOSは「IOS」、もちろん登録商標である。