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2010年7月16日openSUSE 11.3登場 ─トレンドに合わせ、デバイス/サービスのサポートを多様化

The openSUSE Projectは7月15日(現地時間⁠⁠、当初のスケジュール通り、openSUSE 11.3(32ビット版/64ビット版)を正式公開した。多くの変更点の中でも特筆すべきはネットブックのサポート開始、そしてクラウド上でバックアップ/ファイル同期を行うオープンソースソフト「SpiderOak」の採用が挙げられる。

Linuxカーネルは2.6.34、デスクトップ環境はKDE SC 4.4.4、GNOME 2.30.1またはGNOME 3.0プレビューのほか、軽量デスクトップ環境のLXDE 0.5.5やXfce 4.6.1などから選ぶことができる。その他、グラフィック周りでは、X.Org 7.5/Xserver 1.8、NVIDIAのデフォルトドライバにNOUVEAU、KMSはATI、Intel、NVIDIAでデフォルト使用可能となっている。また注目の新ファイルシステム「Btrfs」のサポートも実験的であるが開始している。

GNOME 3.0プレビューのActivity view機能
GNOME 3.0プレビューのActivity view機能

今回から本格的にサポートを開始したネットブックについては、KDEプロジェクトの「Plasma Netbook Workspace」によるアプリケーション起動システムがポイント。とくにメールやソーシャルネットワークへのアクセスが迅速かつ簡単に行える点が特徴だ。また、MeeGoへの対応も行われており、⁠MeeGo on openSUSE」というパッケージが提供されている。

KDE SC 4.4のNetbook application launcher
KDE SC 4.4のNetbook application launcher

新しく加わったパッケージも数多いが、注目はインターネット上でファイルのバックアップや同期、共有を可能にするSpiderOaK、そしてオーディオファイルを編集できるRosegarden 10.04といったところだろう。またGoogleサービスをコマンドラインで利用できるGoogleCLも含まれている。Firefoxは3.6.6になり、Personaが利用可能になった。OpenOffice.orgは3.2.1、Thunderbirdは3.0.5となっている。

仮想化環境のサポートとしてはXen 4.0のほか、VirtualBox-ose 3.2.6が挙げられる。

スマートフォンについては、iPhone、Android端末、BlackBerryとの同期が可能になった。その他、HP TouchSmartのようなタッチスクリーンのサポートも開始している。

openSUSE 11.3のダウンロード
URL:http://software.opensuse.org/

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