クラウド流行りの昨今、Linuxディストリビューションももちろん例外ではなく、UbuntuやFedoraなどの人気ディストロを中心に、多くがクラウド対応を積極的に進めている。そんなブームの中にあって、7月20日“最強ネットブックOS”を謳うUbuntuベースのLinuxが登場した。その名も「Jolicloud 1.0」。
最近のネットブックOSは、アプリケーションがネイティブかクラウドかをユーザが気にする必要がないようにできている。基本的に常にオンライン状態にあることを前提にしているからだ。Jolicloudも同じである。
そしてJolicloudの最大の特徴はHTML5をベースにしたユーザインタフェースを採用している点だ。ベースのデスクトップ環境はGNOMEだが、ネットブックOSなのに、iPhone/iPadやAndroid端末を想起させるような外観である。アプリランチャーではAlt+Tabを使用してアプリを選択できるし、App Directoryではお勧めアプリをレコメンドしてくれる。もちろんアップデートマネージャも付いており、バージョンアップのタイミングを逃すことはない。さらにすごいのはSocial Stream機能で、友人、つまりソーシャルネットワーク上で自分とつながりがある人の行動がストリームされる。たとえば「○○さんが、Twitter上で××さんをフォローしました」「△△さんがGmailをインストールしました」といった具合である。
Windows XP/7が入っているネットブックでも「JolicloudExpress.exe」というインストーラを使えば簡単に導入できる。Windows XP Homeが入ったネットブックを持て余し気味なら、試してみると良いかもしれない。
- Jolicloud
- URL:http://www.jolicloud.com/