The Debian Projectは8月6日(米国時間)、米ニューヨークで開催された開発者向けの年次カンファレンス「Debconf10」において、Debianの次バージョン"Squeeze"ことDebian 6.0の機能をフリーズしたことを発表した。今後、Squeezeに新たな機能が盛り込まれることはなく、リリースに向けてバグフィクスなど最終調整が行われる予定だ。
SqueezeではデフォルトのLinuxカーネルに2.6.32を、また、動的にカーネルモジュールを再構築できるフレームワーク DKMS(Dynamic Kernel Module Support)を採用している。DKMSにより、オリジナルのカーネルソースにないドライバモジュールなどをカーネルに常駐させることが可能になる。その他の主なソフトウェアは以下のとおり。
- KDE 4.4.5
- GNOME 2.30
- LXDE 0.5.0
- Xfce 4.6.2
- X.org 7.5
- OpenOffice.org 3.2.1
- Apache 2.2.16
- PHP 5.3.2
- MySQL 5.1.48
- PostgreSQL 8.4.4
- Samba 3.4
- Python 2.6/3.1
- Perl 5.10
- GHC 6.12
- GCC 4.4
また新たにFreeBSDカーネルをベースとしたアーキテクチャがamd64/i386向けに"テクノロジプレビュー版"としてリリースされる。最新機能やサポートなどに関しては他のアーキテクチャと同等というわけにはいかないようだが、メジャーなLinuxディストリビューションがLinuxカーネル以外にユーザランドを解放するのは初の試みであることから注目度が高い。