どんなOSでも、その上でいろいろシステムを作りこんでいけば、当然ながらデータ量は膨大になる。もしこれが突然お亡くなりになったら、あるいは微動だにしなくなったら……そうならないうちにバックアップを定期的に取り、リカバリシステムをいつでも起動できるようにしておけば言うことはない。「ま、とりあえず今じゃなくてもいいでしょ」とついついおざなりにしてしまいがちだが、せめて突然の悲劇に備えて、ライブメディア形式のリカバリシステムは手元に置いておきたいものだ。
そこで今回紹介するのが10月20日にリリースされた「Ubuntu Rescue Remix 10.10」だ。その名の通り、Ubuntu 10.10をベースにしたレスキューシステムで、CDまたはUSBメモリから起動できる。収録されているソフトウェアはGNU ddrescue、PhotoRec、The Sleuth Kit、GNU fdiskなど、代表的なOSSのリカバリ/フォレンジックツールの最新版だ。
ISOファイルの配布サイズはわずか190Mバイト、そのせいもあって、インターフェースはもちろんコマンドラインである。だが、コマンドラインはどうも苦手…というユーザのために、Ubuntuデスクトップ上にインストールしてGUIで動作できるメタパッケージも用意されているが、こちらはライブメディア形式ではない。
お世話にならないに越したことはないけれど、USBメモリひとつあれば、そこそこ危険は回避できるのだから、ここはひとつ、コマンドラインの勉強も兼ねて試してみてはいかがだろうか。
- Ubuntu Rescue Remix
- URL:http://ubuntu-rescue-remix.org/
- Ubuntu-Rescue-Remix Version 10.10(CD/USB起動イメージ)
- URL:http://ubuntu-rescue-remix.org/files/URR/iso/ubuntu-rescue-remix-10-10.iso