Mark Shuttleworth氏は3月7日、自身のブログで10月リリース予定のUbuntu 11.10のコードネームを発表した。アルファベットのOで始まる今回のマスコットは“Oneiric Ocelot” ─夢のようなオセロット、に決定したようだ。
「“oddball octpus(変わったタコ)”も悪くないと思ったけど、(11.04がイッカクだったから)今回は海のテーマから離れないとね」とShuttleworth氏。Ubuntuのコードネームは英語圏の人でもふだんあまり聞かないような難しい形容詞と珍しい動物の組み合わせが通例で、ほかの候補としては“osculant orangutan(共通の特徴をもつオランウータン)”や“orange okapi(オレンジのオカピ)”などが挙がったようだ。だが次の6ヵ月を象徴する名前は「何かロマンを感じるような、夢のようでいて、TSエリオットの詩のような精細な名前が必要」ということで“Oneiric Ocelot”に決まったという。
オセロットはジャガーによく似た美しい毛皮をもつネコ科の動物。他の美しいネコ科の例に漏れず、絶滅危惧種に指定されている。「イノベーションを喚起するにふさわしいコードネーム」とShuttleworth氏は書いているが、たしかに夢のような美しさを表現するにはぴったりのコードネームだ。
11.04はUnityに代表されるいくつかの革新的な取り組みが実現するが、そのイノベーションを11.10でも続けていきたいとShuttleworth氏。その名のとおり、夢のように美しいデスクトップが誕生することに期待したい。