CentOSプロジェクトは4月8日(東部夏時間)、CentOS 5.6のリリースを発表した。対応アーキテクチャはi386(32ビット)とx86_64(64ビット)。
ベースとなっているLinuxカーネルは2.6.18、デフォルトのデスクトップ環境はGNOME。デフォルトファイルシステムはext3だがext4も完全にサポートされている。その他、目立った改変としては、PHP 5.3(php53パッケージ)、セキュリティ的により強固なNXEC3をサポートするBIND 9.7(bind97パッケージ)が新たに追加され、libvirtが0.8.2にアップデートされている。またファイアウォールをブリッジするebtablesも追加されたり、上位OSのRHEL 6で採用された認証技術System Security Services Daemon(SSSD)の追加が図られるなど、セキュリティ面の強化に力が入れられている。
その他、収録されている主なソフトウェアは以下のとおり。
- GCC 4,1,2
- glibc 2.5
- Emacs 21.4
- GTK+ 2.10.4
- KDE 3.5.4
- MySQL 5.0.77
- PostgreSQL 8.1.22
- Samba 3.0.33
- Python 2.4.3
- Perl 5.8.8
- OpenOffice.org 3.1.1
- Firefox 3.6.13
- Thunderbird 2.0.0.24
32ビット/64ビットアーキテクチャともにDVD ISOファイル(約4GB)のほか、LiveCDまたはネットワークインストールによる入手も可能になっている。