Linuxの人気ディストリビューションといえば真っ先に名前が上がるのがUbuntu、そしてFedoraである。この2つのディストロをかけ合わせたかのようなネーミングのライトウェイトなLinuxがFuduntuだ。
- Fuduntu -Punny Name, Serious Distro!
- URL:http://www.fuduntu.org/
ベースとなっているのはFedoraで、ネットブックでの利用をメインに想定された作りだが、動作が軽快なため幅広い環境でのデスクトップLinuxとして支持するユーザが増え始めている。対応アーキテクチャは32ビットと64ビット。
このFuduntuが6月18日、バージョン14.10をリリースした。Linuxカーネルは2.6.39.1、デフォルトのデスクトップ環境はGNOME 2.32、デフォルトファイルシステムはext4を採用している。その他の主な収録ソフトウェアは以下のとおり。
- Adobe Flash 10.3
- Chromium 12
- Shotwell 0.10.1
- Python 2.7
- Perl 5.12.3
- Gtk+ 2.22.0
- Qt 4.7.2
全体で1GB以下のISOファイルにするため、OpenOffice.orgなどのオフィススイートは含まれておらず、GmailやGoogle Docsを使うことが推奨されている。またデスクトップ環境もGNOME以外は収録されていない。マルチメディアアプリケーションにはVLCが収録されている。グラフィック環境では、NVIDIAおよびATIのプロプライエタリドライバがサポートされている。
メイン開発者のAndrew Wyatt氏が「Jupiter」というLinux向けの省電力アプレット(AC電源/バッテリ使用でCPUの消費電力を最適化する)の開発を行ってきたこともあり、もともとはASUS製のネットブックを対象にした省電力なディストロとして定評がある。この夏、あちこちで節電が叫ばれているが、OSから節電する、という方法もアリなのかもしれない。