7月21日(米国時間)、Linus Torvalds氏はLinuxカーネル3.0を正式公開したことを発表した。2003年から約8年間続いたバージョン2.6系は2.6.39をもって終了となった。
以前からLinus氏はこのLinux 3.0について「とくに大きな変更を伴わないバージョン」と語っているが、実際には当然ながらいくつかの変更/改善点を伴っている。そのひとつがXenのメインラインへの統合だろう。ライバル的存在のハイパーバイザであるKVMは2007年から統合されており、Xen関係者にとってはようやくの悲願達成ということになる。その他、BtrfsやiSCSI周りの改善が図られれている。
もっとも大きな変更は2.6.xという長い長いバージョンをやめて、新しく3.0というキリのいいバージョンナンバーに切り替えたことなのかもしれない。次のメジャーバージョンは3.1となる予定だが、バグフィクスなどを実施したアップデートが3.0.xといった形で出されていくことになっているという。