あまり知られていない事実ではあるが、MicrosoftはLinuxカーネルコードの開発にかなり積極的に参加している。先日リリースされたばかりのLinux 3.0、全部で1,100人の開発者が参加し、9,000を超える変更が加えられたが、この中で最もアクティブに活動した開発者、つまり最もコードに変更を加えた人物がMicrosoftのK. Y. Srinivasan氏だ。
同氏は主にHyper-V関連のドライバに関する変更を行ったのだが、その数は343、2位以下にダブルスコア近い差をつけてのダントツトップである(2位はDavid S. Miller氏の173)。もちろんチェンジセットの数だけで評価することはナンセンスだが、Microsoftに所属するSrinivasan氏が多くの時間と労力を割いてLinuxコード開発に参加したことはまぎれもない事実だ。
なんとなくGoogle ChromeのPVにも似た雰囲気のライトハートな映像だ。ペンギンはTux、メガネの人物はおそらくBill Gates氏を模したものだろう。"Microsoft vs. Linux"ではじまり、"Microsoft and Linux"で終わるこのビデオ、「過去のことは過去のコトとして、そろそろ新しい関係をつくっていこうよ」とMicrosoftからLinuxに提案しているかのようなメッセージを感じる。それにしても会社のアイコンであるGates氏をキャラにして、自らハロウィン文書をネタにするとは、Microsoftも変わったと思わざるをえない。