8月末にトロイの木馬の攻撃を受けて以来、メンテナンスのため全サービスの提供を中止していたKernel.orgが10月4日に再開した。ほぼ同時にカーネルメンテナのGreg Kroah-Hartman氏が同サイトにLinux 3.0.4をアップしている。
Kenel.orgは再開した現在も「調査にもう少し時間をかけたい」として攻撃の詳細は明らかにしていない。これまでKernel.orgを利用していたデベロッパに対しても、できるだけGitを使い、利用は静的なコンテンツへのアクセスだけにしてほしいとしている。
新しいKernel.orgは当然ながら暗号の強化などセキュリティに十分配慮したものとなった。PGPキーは現在、4096ビットのRSAキーとなっている。
また、ややリリースが遅れているLinux 3.1カーネルについては、10月5日にLinus Torvalds氏がgit.kernel.orgにrc9を公開、近日中の正式リリースが期待される。