紆余曲折あったものの、今年4月の登場以来、GNOME 3は確実にLinuxデスクトップ環境の標準となりつつある。そんな中、Linuxユーザに絶大な人気&影響力を誇るLinus Torvalds氏がついに「GNOME 3を認めた!?」と思われる発言をし、ちょっとした話題となっている。
本コラムでも以前お伝えしたことがあるが、Linus氏はGNOME 3には否定的で、GNOME 2のフォークが登場することを強く望んでいたとされる。GNOME 2が使いやすいという理由で、ディストリビューションにはLinux Mintを使っているという信ぴょう性の高いウワサも出た。
ところが12月1日にGNOMEプロジェクトが発表したGNOME Extensionsに対し、Linusは自身のGoogle+で「gnome-tweak-toolとdockエクステンションに触ってみたんだけど、GNOME 3.2、なかなか使いやすくなってきてるんじゃない?(Hey, with gnome-tweak-tool and the dock extension, gnome-3.2 is starting to look almost usable.)」と発言している。
Linusは「できればこのスタイルがGNOMEのデフォルトになってほしいんだけど…」と続けているが、GNOME 3を完全否定していたときと比べるとずいぶん軟化しているのはたしか。GNOME 3開発サイドにとってもうれしいニュースであることには違いない。UnityでUbuntuがもたついている間に、一気にデスクトップのシェア拡大にはずみがつきそうだ。