2012年が明けて早々の1月5日にリリースされたLinux 3.2。Ubuntu 12.04 LTSなど、この春にリリース予定の各メジャーディストリビューションの多くで採用されると見られている。
そしてカーネル開発チームは現在、Linux 3.3の開発に取り組んでいる。まもなくrc1が公開されると思われるが、ここでは現時点で3.3のメインラインツリー、またはステージングエリアに取り込まれると思われる機能を挙げておく。
- 数種類のAndroidデバイスドライバがメインラインツリーに復帰
- MicrosoftのHyper-Vドライバがステージングエリアからコードベースに移行
- XGIフレームバッファ(xgifb)ドライバの改良
- 次世代LinuxトレースツールキットLTTng(ステージングエリア)に対する変更の実施
- Texas Instruments製のOMAP DRM/KMSドライバがステージングエリアに
- USB 3.0のサポート
その他、数多くのドライバの入れ替えが予想されるが、AMD RadeonやNouveauなど重要なグラフィックドライバについては引き続き大幅な改善が実施されそうだ。
ファイルシステムにおいては、ext4のリサイズ機能が大幅に改善される予定で、1,000行ほどのコードが追加されると見られている。なお、Microsoftが開発したexFATやReiser4などは3.3ではサポートされる予定はない。