レッドハットは1月25日、同社の仮想化環境製品の新バージョン「Red Hat Enterprise Virtualization 3.0」の国内提供を開始した。RHEV 3.0はハイパーバイザと管理製品を含む仮想化環境ソリューション。前バージョンから1,000以上の機能強化を実施しており、レッドハット マーケティング本部 プロダクトマーケティングマネージャ 石井明氏は「これまでの仮想化製品市場はVMware一辺倒だった。市場は新たな選択肢の存在を求めている。RHEVはすべてオープンソースで提供できる唯一のオープンな仮想化環境。ミッションククリティカルな分野での仮想化を進めていくためにも、OSSのフルセットで提供できるRHEV 3.0が果たす役割は大きい」と語る。
RHEV 3.0はRed Hat Enterprise Linux 6.2をベースにしたハイパーバイザ「RHEV Hypervisor」と、管理ツールの「RHEV Manager」から構成されている。ハイパーバイザはLinuxカーネルにも取り込まれているKVMに、Red HatがIntelやCiscoとともに参加しているするOSS仮想化プロジェクト「oVirt」の成果を取り込んでいる。パフォーマンスとスケーラビリティについても、「サーバが500台、1,000台でも対応可能。また2/4/8ソケットで最高のベンチマークを記録している(SPECvirt_sc2010)」(石井氏)と大幅に強化されている。