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2012年2月9日Btrfsは鉄板、女性プロジェクトリーダー誕生 ─Fedora 17をめぐるあれこれ

2月末にはアルファ版のリリースも予定されているFedoraの次バージョン"Beefy Miracle"ことFedora 17だが、当コラムでも何回かお伝えしてきたとおり、メジャーディストロとしては初めてデフォルトファイルシステムにBtrfsを採用することを明らかにし、話題となった。

実はBtrfsについては、現バージョンのFedora 16でデフォルト採用となるはずだったが、当時はユーティリティツールが不足しているなどの理由により、見送りになったという経緯がある。そのため、Fedora 17においても同様のことが起こるのでは、と危惧している向きも少なくない。

だが、現時点ではその心配は杞憂だと言えそうだ。2月6日(現地時間)に行われたFedoraの開発トップメンバーによるミーティング(FESCo)において、⁠Fedora 17のデフォルトファイルシステムはBtrfsであり、アルファ版までに目処をつける。Fedora 18に先送りしない」ということがあらためて確認されている。

FESCoではそのほかにも、

  • すべてのバイナリファイルを/usr下に
  • iBusプラットフォーム用の入力メソッド「English-Typing-Booster」
  • デフォルトファイアウォールにFirewall-d
  • ネットワークの信頼度に応じて接続を分類する「Network Zone」

などがFedora 17の新機能としてあらためて支持されている。

また、FedoraのスポンサーであるRed HatはFedoraの新プロジェクトリーダーとしてRed Hat所属のRobyn Bergeron氏を2月7日に任命した。Fedoraでは初、オープンソースプロジェクト全体を見てもまだめずらしい女性プロジェクトリーダーの誕生である。今後、Fedora 17の開発はBergeron氏の下で行われることになる。

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