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2012年4月11日Linux 3.4で大幅パワーアップ予定のBtrfs、どこが変わる?

4月に入ってから開発が本格化している次期Linuxカーネル3.4。4月1日に最初のリリース候補版であるrc1が公開されたのを皮切りに、8日はrc2も公開、今後も週に1度のペースで進んでいきそうな感じではある。

Linux 3.4で予定されている機能強化としては

  • 数多くのオープンソースのグラフィックDRMドライバの変更
  • Intel Sandy Bridgeのパフォーマンス改善
  • Btrfsの改善
  • 電源管理システムの改善
  • 新しいHSI(High-Speed Serial Interface)
  • DMA-BUFサポート
  • 新しいDMAマッピングコード

などが挙げられる。このうち、もっとも注目度が高いのが、今後のLinuxファイルシステムの主流になると見られているBtrfsの改善だ。このBtrfsでの強化ポイントについて、リードデベロッパでBtrfs生みの親でもあるChris Mason氏が、4月3日~5日に渡ってサンフランシスコで開催された「Linux Foundation Collaboration Summit」にて語ってくれたので、簡単に紹介したい。

  • すべてのデータ/メタデータはコピーオンライト(copy-on-write)で書き換え
  • システムロールバックのような書き込み可能なスナップショットを提供
  • マルチデバイスのサポート
  • さまざまなRAIDレベルのビルトインサポート
  • オンラインリサイズとデフラグのサポート
  • ZlibやLZOを使った透過的圧縮
  • TRIM機能を含めたSSDサポート

なお、Mason氏はOracleに所属する開発者だが、同氏いわく「BtrfsはOracleだけがコミットしているプロジェクトではない。SUSEやIntel、その他のベンダやデベロッパも開発に大きく貢献している」とのこと。

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