The Debian Projectは6月4日(グリニッジ標準時)、旧安定版「Debian 7 "wheezy"」と安定版「Debian 8 "jessie"」のポイントリリースとなる「Debian 7.11」「Debian 8.5」をそれぞれ発表した。いずれもすでにダウンロード/アップデートが可能。
- Updated Debian 7: 7.11 released - Debian / News
- Updated Debian 8: 8.5 released - Debian / News
Debian 7.11はwheezyの11回めとなるポイントリリースで、重要なセキュリティ上の問題を解決するパッチが含まれている。ただしSambaの脆弱性に対応したパッケージ「DSA-3548」など、いくつかのセキュリティ系のパッケージは技術上の理由により今回のアップデートには含まれていない。
2013年5月に最初のリリースが公開されたwheezyは、2016年4月30日から2年間のロングタイムサポート期間に入っており、2018年5月31日までサポートが続けられることになっている。
現時点で最新の安定版となるDebian 8.5は、jessieの5回目のポイントリリース。前リリースのDebian 8.4が出たのは2016年4月2日だが、この2ヵ月間で実施されたバグフィクスやセキュリティアップデートはすべて反映されている。8.4以前のjessieユーザは、ミラーサイト経由でaptでアップデートすることが推奨されている。