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2016年7月26日Radeon RX 480を早くもサポート ―Linux 4.7がリリース

Linus Torvaldsは7月24日(米国時間⁠⁠、Linuxカーネルの最新版であるLinux 4.7を正式公開した。Linusが日本で行われていたLinuxCon Japan 2016に参加したこともあり、最終のリリース候補版(rc7)を出してから2週間空けての公開となったが、それ以外はほぼ予定通りに運んだ公開となる。

Linus Torvalds : Linux 4.7 -LKML

Linux 4.7における最大の強化ポイントはAMDの新世代GPUとして評価の高い「Radeon RX 480」をサポートしたことだ。Radeon RX 480はAMDの10コアGPUアーキテクチャであるPolaris 10をベースにした初のGPUで、低価格でありながら高いパフォーマンスと低消費電力を実現している。6月に販売がスタートしたばかりのGPUだが、Linuxカーネルでの早々の正式サポートとなった。

その他のおもな強化点/追加点は以下のとおり。

  • 同一ディレクトリ内でのパラレルなパスネームのルックアップ
  • CPUのクロック周波数や電圧を動的に変更するガバナー(cpufreq)の改善
  • トレース機能(ftrace)にイベントヒット数をもとにヒストグラムを作成する"hist"コマンドを追加
  • perf traceに、システムコールがヒットするたびにコールチェーンとして表示する機能を追加
  • BPFプログラムによるトレースポイントへのアクセスが可能に
  • EFI Capsuleファームウェアのアップデート
  • ネットワーク越しにUSBデバイスを共有するUSB/IPのサポート
  • Androidで使われていたフェンシングを実現するsync_fileコードをstagingディレクトリからリアルカーネルに移動
  • 単一のファイルシステム、とくにCD-ROMなどリードオンリーのファイルシステムからのブートをセキュアに実現する新しいセキュリティモジュール「LoadPin」

Linux 4.7のリリースとともに、Linusは次のLinux 4.8のマージウインドウをオープンしており、⁠4.8はこれまでよりも大きなリリースになる」とコメントしている。

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