10月7日(米国時間)、LinuxカーネルメンテナーのGreg Kroah-HartmanはLinux 4.8の最初のメンテナンスアップデートであるLinux 4.8.1のリリースを発表した。Linux 4.8のリリース直後にLinusがめずらしく謝罪したバグの修正も含まれている。
- Linux 4.8.1 -Greg KH
Linux 4.8のメンテナンスと並行して、Linux 4.9の開発も始まりつつある。現時点ではまだ最初のリリース候補(RC)版は登場していないが、通常の開発サイクルどおりに進めば、2ヵ月ほどかけて7、8本のRC版を出した後に正式リリースとなることが予想されるので、12月中旬あたりがLinux 4.9の目処になるだろう。そしてその次はいよいよ"Linux 5.0"が登場してくるはずだ。これも順当に行けば今年のクリスマスごろに開発がスタートし、2017年2月中には正式リリースが期待されている。
このLinux 5.0について、Linusは10月8日付けの自身のGoogle+のエントリで、「カーネルコードにまつわるGitオブジェクトの数は600万くらいになるだろう」とコメントしている。その根拠として、これまでメジャーバージョン(Linux 3.0→Linux 4.0)が上がるたびに200万オブジェクトずつ増えていることを挙げ、Linux 3.0のときは200万オブジェクトだったが、Linux 4.0のリリース時には400万オブジェクトを超えていたという。ちなみにLinux 4.8をリリースしたばかりの現時点のオブジェクト数についてLinusは「いま、僕のGitオブジェクトデータベースは500万を超えていた」としており、「つまり今はLinux 4.0から5.0への道半ば、といったところだね」とまとめている。
2017年の最初にリリースされるカーネルになることがほぼ間違いないLinux 5.0、はたしてどこまで巨大になっているのだろうか。