Ubuntuには多くの派生ディストリビューションが存在し、KubuntuならKDE、XubuntuならXfceといった具合に、それぞれが独自にデスクトップ環境を採用している。そして今回、新たなデスクトップ環境を搭載したLinuxディストリビューションが正式にUbuntuファミリに昇格した。Solusのフラグシップデスクトップである「Budgie」を実装したUbuntuベースのディストロ「Budgie-Remix」は11月8日(米国時間)、同ディストリビューションがUbuntuのテクニカルボードにUbuntuファミリに認定されたと発表、これに伴い名称も「Ubuntu Budgie」に変更している。
- It’s official! - Ubuntu Budgie
Budgie-Remixは2016年4月に最初のリリースである「budgie-linux 16.04」を公開、10月には「budgie-linux 16.10」を出している。Ubuntu Budgieとしての最初のリリースは2017年4月の「Ubuntu Budgie 17.04」となる予定だ。
Budgieは「シンプリシティとエレガンス」にこだわったデスクトップ環境として開発が続けられており、スクラッチから書かれているが、GNOMEスタックとタイトに統合されているのが特徴だ。軽量でありながら、洗練された現代的なデザインが人気を呼んでおり、UbuntuのデスクトップをBudgieに変更するユーザも少なくない。今回、Budgie-Remixが正式にUbuntuコミュニティエディションに昇格したことで、UbuntuでBudgieを使うユーザはますます増えそうだ。