サティア・ナデラがCEOに就任して以来、「Linux Love」「オープンソースLove」とことあるごとに訴えているMicrosoftだが、ときにはその愛をもってしてもどうしてもできないことがある。
11月17日(米国時間)、Microsoftのシニアプログラムマネージャで"Bash on Windows"プロジェクトのリーダーでもあるRich TurnerはMicrosoftの開発者向けブログで「どんな環境であっても、Windowsアプリやツール、スクリプトを使ってLinuxファイルを作成/変更しないで!」とBash on Windowsユーザを中心に強く注意を促した。Windowsツールを使ってLinuxファイルに直接手を加えようとすると、高い確率でデータやファイルの破壊/破損が起こるのだ。LinuxとWindows(NTFS)ではメタデータを保存するアプローチが異なるため、当然といえば当然の結果なのだが、最近はその違いを知らずにファイルを破壊してしまうユーザが後を絶たないようだ。
- Do not change Linux files using Windows apps and tools - Windows Command Line Tools For Developers
TurnerはBash on Windowsユーザに対し、WindowsとLinuxの両方のツールを使いたい場合は、まずWindowsのファイルシステム上にファイルをストアしてファイルに対して作業を行い、そのあとにWindowsやBashから(Bashの場合は/mnt/c/dev/project/...のようにマウントして)アクセスするようにアドバイスしている。
Turnerはブログにおいて「この情報をブログやTwitterで共有してより多くのユーザに拡散してほしい」と訴えている。Turnerがこの注意喚起を行うのは今回がはじめてではないが、一向にクレームを持ち込むユーザが減らないことからも、ましばらくは警告を出し続ける必要がありそうだ。