Linux開発者のArne Extonは12月17日、自身のブログにおいて「Linux 4.9をDebianベースの64ビットLinuxで動くようにコンパイルした」と明らかにした。これにより、Debian 8.6 "Jessie"および開発中のDebian 9 "Stretch"、さらにUbuntu 16.04 / 16.10、Linux Mint 18/ 18.1のカーネルをLinux 4.9に替えることが可能になる。
- Run your Ubuntu/Debian 64 bit system with the latest stable kernel - 4.9! - Exton's International Blog
日本ではあまり知られていないが、スウェーデン在住のExtonはこれまでに独自のLinuxディストリビューションを16もリリースしており、自分が作ったディストロだけでなく、DebianやUbuntu、Slackware、さらにはChromiumやAndroid、Raspberry Piまで、あらゆるLinux系OSを最新版のカーネルやハードウェア環境にビルドすることを得意としている。21日にはExton自身がリリースしたDebian+KDEベースのディストロ「ExTix 17.0」のカーネルを4.9にビルドしたことも発表しており、とくにKDEユーザから好評だという。
- ExTiX 17.0, Build 161221, with KDE 4.16 together with KDE Frameworks 5.26.0, Refracta Tools and kernel 4.9 (latest) - Exton's International Blog
これらのビルド済みのディストロには"exton"の名前が付けられており、Extonのサイトから自由にダウンロードして利用することが可能になっている。