FedoraプロジェクトのHans de Geodeは1月10日、Fedora開発者のメーリングリストにおいて「Headsup: Xserver update switching Intel GPUs from xorg-x11-drv-intel to -modesetting by default coming to rawhide」というタイトルのエントリを投稿し、次期バージョンの「Fedora 26」においてXorgのIntel GPUドライバのデフォルトをmodesettingに変更すると発表した。
この発表は、2016年7月にDebianおよびUbuntuがIntel GPUのデフォルトドライバをxorg-x11-drv-intelからmodesettingに変更したことに倣っている。DebianプロジェクトのTimo Aaltonenはこの変更の理由として「(xorg-x11-drv-intelは)3年近くもの間、新しい安定版がリリースされておらず、開発版のスナップショットも1年半以上出ていない。そうした更新が止まったパッケージのgitを追っていく作業を取り除くため」と説明している。これを受け、Fedora側も同じ理由でmodesettingへの変更を決めたという。
ただし今回の変更はIntel Skylake以降の世代には無関係で、Debianの場合と同様に古い世代のチップセット(Intel 956GM以前)のユーザについては注意が必要となる。また、WaylandでGNOME 3を利用しているユーザにも無関係とのこと。メーリングリスト上では若干の反論が出ているものの大きな混乱はなく、DebianやUbuntuと同様に粛々と変更が進みそうだ。