Linux Daily Topics

2017年2月2日KDE Plasma 5.9がリリース、グローバルメニューの実装やWaylandサポートの改善など

1月31日(米国時間⁠⁠、オープンソースのデスクトップ環境「K Desktop Environment(KDE⁠⁠」の新バージョンである「KDE Plasma 5.9」がリリースされた。グローバルメニュー(Global Menus)の再実装、Waylandサポートの改善など数多くのアップデートが含まれている。

Plasma 5.9 Kicks off 2017 in Style.

KDE Plasma 5.9における最大の変更は、KDE 4.xで提供されていたグローバルメニューの再実装だ。グローバルメニューは作業中のアプリケーションウィンドウ上部ではなく、デスクトップ上部のバーにメニューを一元的に表示する機能だが、5.xからはサポートされなくなっていた。今回、多くのユーザのリクエストに応えるかたちで復活したグローバルメニューだが、4.x時代からインタフェースを改良、通常のグローバルメニュー表示(Plasma Widget)のほかに、アプリケーションウィンドウのバー上で一元的にメニューを表示できる機能を追加している。

ウィンドウバー上でグローバルメニューを表示できるkde.orgのアナウンスページより)
ウィンドウバー上でグローバルメニューを表示できる

また5.9ではWayland対応の改善も大幅に図られており、スクリーンショットやカラーピッカーが使えるようになったほか、フルスクリーンでのボーダレスウィンドウ最大化機能も実装されている。またデスクトップテーマ「Breeze」を使っている場合は、デスクトップ上の空きスペースをクリックすることでアプリケーションをドラッグすることが可能になっている。

KDE Plasma 5.9はこれから数カ月かけて5回のメンテナンスアップデートが行う開発サイクルに入り、最終アップデートとなるKDE 5.9.5は4月25日にリリースされる予定だ。

おすすめ記事

記事・ニュース一覧