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2017年2月9日Linux 3.18 LTSが最後のアップデート、古いAndroidバージョンは要注意

LinuxカーネルメンテナーのGreg Kroah-Hartman(GKH)は2月8日(米国時間⁠⁠、ロングタイムサポート(LTS)カーネルのLinux 3.18の最後のアップデートとなる「Linux 3.18.48 LTS」を公開した。この公開とあわせて、3.18ユーザに対し早急にLinux 4.4 LTS、もしくはLinux 4.9LTSに変更するように呼びかけている。

Linux 3.18.48 -Greg KH :LKML

Linux 3.18は2014年12月にリリースされ、LTS版であるため2年間に渡ってメンテナンスが続けられてきたが、今回のLinux 3.18.48でついに最後版となる。

Linux 3.18はAndroid端末やChrome OSを搭載したChromebookで使われているケースがいまだに多く、Nexus 7などでAndroid 5系以前のOSを使用中のユーザはできるだけ早急にアップデートすることが推奨されている。GKHは「3.18に縛られているのなら、こんなプランはどうだろう。まず(古いカーネルを使った端末を製造する)ハードウェアベンダを強く批判し、彼らがやめるまでそのベンダの製品を購入しないことにしては」と、3.18以前のLinuxカーネルを搭載した端末を製造するベンダのボイコットをほのめかしている。3.18ユーザは最悪でも、最新で最終となったLinux 3.18.48にアップデートし、できるだけ新しい端末に切り替えたほうがいいだろう。

なお、Linuxカーネルの次の最新版であるLinux 4.10は現在7回目のリリース候補版となるrc7が公開されており、このまま順調に行けば2月12日(米国時間)にはLinux 4.10の正式リリースの発表を聞くことができそうだ。

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