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2017年6月5日Unityは死なず!? Unity 8のフォークプロジェクト「Yunit」、Debian向けのパッケージ開発を提供へ

2017年4月にUbuntuファウンダーのマーク・シャトルワースがアナウンスしたUnity 8の開発中止は関係者に大きな影響を与え、Unity関連プロジェクトの多くが中止、または別プロジェクトへとマージされたことは周知のとおりだ。その一方で、デスクトップ環境としてのUnityにこだわり続ける動きも少ないながら存在する。そのひとつがUnity 8からフォークした「Yunit」だ。このプロジェクトではシャトルワースのアナウンス以来、Unity 8のコードをベースにしたデスクトップ環境のパッケージを開発を行っている。当然ながらその活動はCanonicalとは無関係だ。

GitHub - yunit-io/yunit
yunit - A community-driven unity8 fork

6月2日、Yunitチームは最初のバッチ的なパッケージとして、Debian Unstable(64ビット)向けのリポジトリを公開した。

Yunit packages for debian unstable

Unity 8にひもづいていたUbuntuではなくDebianを選んだ理由については「このプロジェクトの最初のフェーズにおいては、我々はYunitおよびそのすべての依存関係を理解していることを明確にしておく必要があった。Debianはそのためのパーフェクトチョイスであり、また(Debianが)Ubuntuのベースであることから、ほぼ(Ubuntuと)似ている環境を作ることができている」と説明されている。

YunitはCanonicalに"見捨てられた(abandoned)"かたちとなったUnity 8のフォークプロジェクトだが、DebianだけでなくUbuntuへの対応も検討中だとしている。手始めにUbuntu 16.04 LTSへのバックポートを進めていくとのこと。UnityにこだわるUbuntuユーザに対し、継続的にパッケージを提供できるのか、今後のプロジェクトの普及/拡大が注目されるところだ。

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