Debian開発者のHenrique de Moraes Holschuhは6月25日、Debianユーザおよび開発者向けのメーリングリストに対し「Intel Skylake/Kaby Lake processors: broken hyper-threading」と題した投稿をポスト、IntelのSkylakeおよびKaby Lakeを利用中のユーザはハイパースレッディング(1つのコアで複数のスレッドを同時に実行する機能)を無効にするよう呼びかけている。
- [WARNING] Intel Skylake/Kaby Lake processors: broken hyper-threading
対象となるのはSkylake / Kaby Lakeを搭載したデスクトップやモバイルデバイスのほか、関連プロセッサであるXeon v5 / Xeon v6を搭載したサーバマシンも含まれる。これらのチップでハイパースレッディング機能を有効にしていると、システムやアプリケーションの挙動に不具合が発生し、データの破損や消失を引き起こす危険性があるという。ハイパースレッディングの無効化は通常BIOSあるいはUEFIの設定画面から行うことができる。
Holschuhは「今回の不具合はDebianやLinuxにかぎらず、他のあらゆるOSにも同様の問題が起こる可能性が高い」としている。Intelからはまだ修正プログラムが提供されていないので、問題を回避するにはハイパースレッディングを無効化するのがベストの解決策となる。"Stretch"および"Jessie"のユーザであれば、Debianからマイクロコードパッケージ(intel-microcode pacages)がリリースされているので、未対応の場合は早急にアップデートすることが推奨されている。