Canonicalは7月11日(英国時間)、「Ubuntu 16.04 LTS」がWindowsストアから提供開始されたことを発表した。Microsoftが企業向けに提供する開発プログラム「Windows Insider」のユーザを対象にしており、Windows 10のアプリケーションとしてUbuntu Linuxが提供されるかたちとなる。
- Windows 10 loves Ubuntu | Ubuntu Insights
「Microsoft WSL(Windows Subsystem for Linux:LinuxをWindows上でネイティブ実行させる機能)チームとのコラボレーションの成果」として、5月に米シアトルで開催された「Microsoft Build 2017」においてCanonicalが発表した"Ubuntu on Linux"だが、今回はさらに機能やUXを洗練させた"Windows 10アプリ"としてのUbuntuの提供となる。
「Windows 10 loves Ubuntu」というタイトルに象徴されるように、Windows 10とUbuntuの両方のユーザの使い勝手を考慮した仕様となっているのが特徴だ。Windows 10アプリらしく、スタートメニューやタスクバーにアプリをピン留めすることも可能だが、Linux開発者のUXを考慮して、コマンドプロンプトからUbuntuのbashターミナルを実行することもできる。もちろんapt、git、sshなどの関連ツールも実行可能だ。ただし、このアプリを利用するにはWSLを有効にする必要があるため、ユーザはWindows Insiderプログラムに参加し、最新のWindows 10プレビュー版にアップグレードすることが求められる。