DebianインストーラチームのCyril Bruleboisは9月3日、Debianの次期バージョン「Debian 10 "Buster"」用の最初の開発版インストーラ(first alpha)のリリースをアナウンスした。75の言語をサポート、うち25の言語に関しては完全な翻訳が提供がされる。
- Debian Installer Buster Alpha 1 release
Stretchからのおもなアップデートとしては、
- Linux 4.12のサポート
- 特定のユーザのみにssh接続を可能にするsshdユーザの作成
- 「partman-auto-lvm/no_boot=true」の設定で論理ボリュームを/bootとして使用可能に
などが挙げられる。またGUI版のインストーラ使用中にキーボードやマウスの入力を受け付けなくなるsystemdの不具合(udev-udebパッケージの60-input-id.rules)も修正されている。
ハードウェア関連では、「Raspberry Pi 3 Model B」「BeagleBone Green」など新たに10のシングルボードコンピュータがデータベースエントリに追加されている。
Debian 9 "Stretch"のリリースからまだ2ヵ月弱だが、開発チームはすでに次のマイルストーンであるBsuterに向けて大きな一歩を踏み出したといえそうだ。