Open Source Initiativeは9月26日(米国時間)、Microsoftが同イニシアティブにプレミアムスポンサーとして参画することを発表した。OSIのジェネラルマネージャ兼ボードディレクターのPatrick Massonは「これはOSIとオープンソースソフトウェアのより広範な普及にとって重要なマイルストーンだ」とコメントしており、Microsoftの参加を全面的に歓迎している。
- Microsoft Makes it Official: Becomes Sponsor of Open Source Initiative
ここ数年、Microsoftは積極的にオープンソースにコミットする姿勢を見せており、とくに2014年に.NETスタックをオープンソース化し、LinuxやMac OSの上でも動作するようにしたことで、それまでMicrosoftのオープンソース施策に懐疑的だった人々にも好意をもって受け入れられるようになった。Microsoftはそれ以降も急速にオープンソース指向を強めており、現在では世界中のオープンソースプロジェクトの集約地でもあるGitHubにおいてもMicrosoftが"リーディングコントリビュータ"として、多数のプロジェクトに積極的に参加している。「Windows 10へのBash/Linuxの移植」「Azure上でのLinuxおよびオープンソースワークロードのサポートの拡張」といったMicrosoftプロダクトのLinux/オープンソースへの移植も自ら積極的に進めており、CanonicalやSUSE、Red Hatといった、かつては敵対していた企業と協力している姿も最近ではごくあたりまえのように見かけるようになった。
MicrosoftのオープンソースプログラムオフィスのディレクターであるJeff McAfferは「OSIの活動はオープンソースがソフトウェア業界でファーストシチズンとして進化/成功していくために非常に重要だ。Microsoftが今後、オープンソースコミュニティにより広く、より深くエンゲージすることで、OSIの活動をサポートできることを非常にうれしく思う」とコメントしており、同社がオープンソースへの貢献をさらに深めていくことを明言している。
OSIのプレミアムスポンサーにはIBM、Facebook、Google、HPE、GitHubなどが名前を連ねており、Microsoftの参加により15社となった。