ファイアウォールやルータのオペレーションのみに特化した最小構成のOSに「Devil-Linux」というディストリビューションがある。イタリア人開発者 Heiko Zuerkerが約20年にも渡って開発とメンテナンスを行ってきた、隠れた人気を誇るディストロだが、残念なことにもうアップデートされる機会はなくなってしまったようだ。1月7日、Zuerkerは「No more new releases」と題したポストをサイトに投稿、Devil-Linuxの開発にかかわる時間が取れないこと、加えてセキュリティパッチの「GRSecurity」が2017年9月以来、公式のアップデートを公開しなくなったことを理由に、Devil-Linuxの新しいリリースをもう提供しないとアナウンスしている。GRSecurityはDevil-Linuxのコアパッケージだが、コアがアップデートされない以上、ディストロとして開発を続けていくことは難しいと判断したようだ。