Microsoftは2月28日(米国時間)、同社の技術ブログのひとつである「Virtualization Blog」において、Canonicalとの新たなパートナーシップを発表した。4月にリリース予定の「Ubuntu 18.04 LTS(Bionic Beaver)」の登場にあわせ、Windows 10(Hyper-V)上で稼働するUbuntuの仮想環境を拡張、2つのOSをよりタイトに統合し、「ファーストクラスのエクスペリエンスをユーザに提供する」(Microsoft Hyper-Vチーム プログラムマネージャ Craig Wihite)としている。
- Sneak Peek: Taking a Spin with Enhanced Linux VMs | Virtualization Blog
ブログによれば、両社は今回のHyper-Vの機能拡張を共同で開発したほか、RDPプロトコルをLinux上に実装するオープンソースプロジェクト「XRDP」のメンバーとも密なコラボレーションを取ることで、大幅な改善を実現できたとしている。Wihiteは「ユーザはたったの3クリックでUbuntu VMが動く環境 ―クリップボード機能やドライブリダイレクションなどを含む仮想環境を手にすることができる」と操作性が大きく向上したことを強調している。
本機能の正式提供はUbuntu 18.04のリリース後となるが、すでに「Sneak Preview」としてパイロット版を試すことも可能となっており、テストの手順についてもブログ上で示されている。Wihiteはテストユーザからのフィードバックを呼びかけており、4月末のBeaver登場までに、さらなる改善を図る予定だ。