早ければ2018年中にFedoraから新しいエディションが誕生することになりそうだ。Fedora Projectは3月1日、FedoraエンジニアのPeter Robinsonが提出していたプロポーザルを承認し、IoTに特化した「Fedora IoT」エディションのリリースに向けたワーキンググループの活動をスタートさせることを明らかにした。オブジェクティブリードは提案者のRobinsonが務め、2018年10月リリース予定のFedora 29か、2019年春のFedora 30でのGAをめざす。
- Objectives/Fedora IoT - Fedora Project Wiki
Fedora IoTは文字通り、IoTデバイスからミドルウェア、さらにはバックエンドプラットフォームまでを含む、IoT全般をカバーするデフォルトOSとなることをミッションに掲げている。また、個人用の小さなデバイスから大規模なデプロイ環境に至るまで、規模を問わずに適用できるプラットフォームを最初から指向し、そのためのエコシステム構築に注力するとしている。
RobinsonはFedora IoTのプロポーザルを提出した時点では「Spinとして認められ、SIGとして活動できれば上出来だと思っていた」と語っており、オフィシャルエディションに向けた正式なワーキンググループとして活動できることはうれしい誤算だったようだ。RobinsonはすでにメーリングリストやPargure(gitリポジトリの保管場所)などFedora IoTのコミュニティスペースを準備、Fedora 29でのGAに向けて活動を開始している。5月のFedora 28のリリース時には、何らかのまとまった成果が期待できそうだ。
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