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2018年4月4日Linux 4.16がリリース ―Jailhouseハイパーバイザのサポート、usercopyホワイトリストなど

Linus Torvaldsは4月1日(米国時間⁠⁠、⁠Linux 4.16」の正式リリースを発表した。開発期間は約2ヵ月、7本のリリース候補(RC)版を経ての公開となる。Meltdown/Spectre騒動の渦中にあった前バージョンのLinux 4.15とは異なり、比較的穏やかなリリースとなったが、仮想化関連やセキュリティ、パフォーマンスで数多くのアップデートが実施されている。

Linux 4.16 :Linus Torvalds

Linux 4.16の主なアップデートは以下の通り。

  • LinuxベースのパーティショニングハイパーバイザJailhouseのサポート
  • ハードウェアオフロード機能をネットワークスタックでシミュレーションするためのドライバ「netdevsim」
  • ARM64アーキテクチャにおけるMeltdown/Spectre対策の強化
  • PowerPCアーキテクチャにおけるメモリプロテクションキーのサポート
  • Overlayファイルシステム(overlayfs)におけるNFSエクスポート(nfs_export)のサポート
  • Oracle VirtualBoxのVMゲストドライバの統合
  • KVMでの AMD Secure Encrypted Virtualizationのサポート
  • メモリからユーザスペースにコピーする、またはユーザスペースからメモリにコピーするデータを制限する「usercopy whitelisting」パッチセットのメインラインへの統合
  • 新メディアのサポート(NXP TDA18250シリコンチューナー「NXP TDA18250」/ビデオデコーダーエンジン「NVIDIA Tegra」/レシーバ「Intel IPU3 CIO2 CSI-2」/センサー「OmniVision OV7740⁠⁠)

LinusはすでにLinux 4.17のマージウィンドウをオープン、プルリクエストの受付を開始している。

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