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2018年8月21日Linuxアプリケーションのパッケージングシステム「Flatpak 1.0」リリース

Flatpak開発者のAlexander Larssonは8月20日、Linuxアプリケーションのパッケージング/サンドボックスフレームワーク「Flatpak 1.0」のリリースを明らかにした。2017年10月から開発が始まったFlatpakはこれまで「Flatpak 0.x」としてバージョニングされていたが、Flatpak 1.0はこれを引き継ぐリリースとなる。

1.0 Release Notes -flatpak -GitHub
NEWS: Tweak release text a bit - flatpak -GitHub
Flatpak—the future of application distribution

Flatpak 1.0の主なアップデートは以下の通り。

  • インストール/アップデートの高速化
  • EOL(End-of-Life)を迎えたアプリケーションのマーキング
  • ビルトインパーミッション(インストール時にパーミッションを許可したなら、アップデートで追加のパーミッションを要求された場合、必ず許可する必要がある)
  • サンドボック環境の作成や再起動を行える新ポータルサイトFlatpak portal
  • OCIバンドルサポートのアップデート
  • USBメモリやLAN内からのP2Pインストールがデフォルトで可能に(libflatpakによるAPI提供)
  • アプリケーションの「disable/able」の設定がリモートで可能に
  • Bluetoothデバイスへのアクセス権付与が可能に
  • ホストコマンドを実行し、アプリケーションからサンドボックス作成を可能にする新ツール「flatpak-spawn」
  • 「flatpak-x11」パーミッションによりX11からのアクセスが可能に(X11実行時に限る)

FlatpakはUbuntuで利用されることが多い「Snap」に似たアプリケーションパッケージングのフレームワーク。Linuxデスクトップ上にコンテナライズされたアプリケーション環境を容易に展開することが可能で、その手軽さから徐々にユーザを増やしてきた。Fedoraなど、Flatpakを含むディストリビューションも多い。1.0というマイルストーンを迎え、さらに普及へのはずみがつくことが期待される。なおLarssonはFlatpak 0.xのユーザやLinuxディストリビュータに対し、早急な1.0へのアップデートを促している。

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