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2018年9月27日Fedora 29ベータ版が公開、「Silverblue」エディションも登場

The Fedora Projectは9月25日(米国時間⁠⁠、10月末に正式リリースが予定されているFedora 29のベータ版「Fedora 29 Beta」の公開を発表した。LinuxカーネルにはLinux 4.18.10、デフォルトのデスクトップ環境にはGNOME 3.30が採用されている。

Announcing the release of Fedora 29 Beta -Fedora Magazine

Fedora 29 Betaにおける注目点として、エディションとして新たに「Silverblue」が追加されたことが挙げられる。Silverblueはもともと「Fedora Atomic Workstation」と呼ばれていたWorkstationエディションの派生プロジェクト(SIG)をリブランドしたもので、コンテナベースのワークフローとロールバックによるイミュータブル(immutable)な環境をデスクトップユーザに提供することをゴールに掲げている。ベースとなっているテクノロジはFlatpak(アプリケーションコンテナ)とGNOME(デスクトップ環境)で、コアにはハイブリッドなパッケージ/イメージシステム「rpm-ostree」が実装されている。rpm-osstreeにより、イミュータブルなOSイメージの提供およびアップデート、そして容易なロールバックが実現している。

Team Silverblue
Hybrid image/package system with atomic upgrades and package layering - Github

また、もうひとつのハイライトとして、Fedora 28ではサーバエディションだけに提供されていたモジュラー機能が、Fedora 29 Betaではすべてのエディションで利用可能となっている。

Fedora 29の正式リリースは10月30日が予定されているが、順調に進めば、カーネルには現在開発中のLinux 4.19が採用される見込みだ。

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