The Linux Foundationのワーキンググループの1つに、2年以上の長期サポートカーネルをリリースしていくことにフォーカスする「LTSI: Long-Term Support Initiative」がある。このグループはカーネルメンテナーのGreg Kroah-Hartmanらが行っているLTSのメンテナンスとは別に活動しており、自動車業界や組込み業界などでLinuxカーネルをセキュアに運用し、さらに最新のデバイス/ハードウェアやサービスに対応できるようにサポートしていくことを目的としている。
10月10日(世界標準時)、そのLTSIから最新版の長期サポートカーネル「LTSI-4.14(4.14.75-ltsi)」のリリースが発表された。これは同じく10月10日にGKHが公開を発表した「Linux 4.14.75 LTS」をアップストリームとしており、LTSIのプロジェクトリーダーである柴田次一氏はアナウンスにおいてGKHへの謝意を表明している。
I would also thank for Greg even now is emergency situation and finally sync with latest LTS 4.14.75 released just today.
- [LTSI-dev] LTSI-4.14 is now released
- LTSI : Long-Term Support Initiative
- Linux 4.14.75 -Greg KH
LTSIはこれまで、Linux 3.0に始まり、Linux 3.4、Linux 3.10、Linux 3.14、Linux 4.1、Linux 4.9と対応してきた。今回発表されたLinux 4.14 LTSIの前のバージョンであるLinux 4.9 LTSIは2017年9月のリリースだったので、約1年ぶりのアップデートとなる。