The Linux FoundationおよびUberは11月15日(米国時間)、米サンフランシスコで開催されたUber主催のオープンソースカンファレンス「Uber Open Summit 2018」において、UberがThe Linux Foundationのゴールドメンバーに加わったことを発表した。
- Uber Demonstrates its Dedication to Open Source With Linux Foundation Gold Membership(Uber が The Linux Foundationのゴールドメンバーに - オープンソースへの取り組み強化を表明)- The Linux Foundation
- Uber Joins the Linux Foundation as a Gold Member | Uber Engineering Blog
「Uber Open Summit 2018」のオープニングキーノートに登壇したThe Linux Foundationのエグゼクティブディレクター Jim Zemlinは「Uberはここ数年間、オープンソースコミュニティに大きな影響を与えてきた。彼らをLinux Foundationにゴールドメンバーとして迎えられることを心からうれしく思う。Uberはオープンソースとコミュニティコラボレーションのパワーを心底理解している」と語り、Uberが開発し、2017年にLinux Foundtion下のCloud Native Computing Foundationに寄贈された分散トレーシングシステム「Jaeger」をはじめ、クラウドネイティブやディープラーニング、データビジュアライゼーションといった分野で先進的なオープンソリューションを数多く開発してきた点を高く評価している。
また、UberのCTOであるThuan Phamは今回のLinux Foundationへのジョインについて「オープンソーステクノロジは数多くのUberのコアサービスのバックボーンであり、我々がこれらを成熟させていくことで、より重要なソリューションへと成長していく。Linux Foundationは数多くのオープンソースプロジェクトにホームとなる場所を与えているが、それだけではなく、Uberのような企業がこれらのテクノロジを使ってともに開発を進めていくためのオープンな環境を提供している。我々はよろこんでLinux Foundationに参加し、オープンソースコミュニティとともに、よりすばらしいコラボレーションを実現できるようにした」とコメントしている。
Linux Foundationの最上位メンバーはプラチナムメンバーで、Google、Intel、Microsoft、富士通など15社のITベンダが名前を連ねている。ゴールドメンバーはプラチナムメンバーに次ぐステイタスで、Alibaba CloudやFacebook、Dell EMCのほか、トヨタやパナソニックなどのユーザ企業も含まれている。Uberがジョインしたことにより、ゴールドメンバーの数は15社となった。