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2018年12月25日Linusからクリスマスプレゼント! 「Linux 4.20」リリース

Linus Torvaldsは12月23日(米国時間⁠⁠、当初の予定通り「Linux 4.20」の公開を発表した。⁠先週は期待していたほど静かな1週間ではなかったけど、4.20のリリースを遅らせるほどの問題は見当たらない」⁠Linus)として、無事にクリスマス休暇前のリリースを果たしている。

Linux 4.20 released.. -Linus Torvalds

Linux 4.20では数多くのハードウェアが新たにサポート、または拡張されており、AMDの2つのAPU「AMD Picasso APU」⁠AMD Raven 2 APU⁠⁠、⁠AMD Vega 20」⁠Intel Icelake Gen 11」など次世代GPU、AMD Zenをベースにした中国製CPU「Hygon Dhyana⁠⁠、Alibabaが買収した中国製組み込みチップ「C-SKY 32-bit CPU⁠⁠、次世代ハイエンドSoC「Qualcomm Snapdragon 845 SoC」などが挙げられる。また、Intelの2.5G Ethernetコントローラ「Foxville」やサウンドカード「Creative Soud Blaster ZxR」などのサポートも追加されている。

また、Linux 4.20における目玉ともいえるのがピアツーピア(peer-to-peer)のPCI/PCIeメモリサポートだ。PCIデバイスの中にはBAR(Base Address Register)空間内に割り当てられたメモリをピアツーピアトランザクションに使用するものがあるが、Linux 4.20ではDMAインタフェースを提供することでこれをサポートする。このサポートにより、たとえばNICからSSDストレージ、または複数のGPU間でデータをダイレクトにコピーすることが可能になる。

LinusはすでにLinux 4.21のマージウィンドウをオープンしており、すでに早めのプルリクエストが手元に届いているという。メッセージの最後の「Have a Merry Christmas or other holiday of your choice.」の言葉通り、今年最後のカーネルをクリスマスプレゼントとして届け終わり、年末年始の休暇を過ごしてから、次のLinux 4.21が本格的に始動する。

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