Canonicalは1月22日(英国時間)、「Ubuntu 18.04 LTS(開発コード:Bionic Beaver)」をベースにしたIoTおよび組込みデバイス向けのOS「Ubuntu Core 18」の一般提供開始を発表した。Ubuntu Core 18は2018年12月からすでにダウンロート可能な状態になっていたが、公式では今回がはじめてのリリースとなる。
- Ubuntu Core 18 released for secure, reliable IoT devices | Ubuntu blog
Ubuntu CoreはセキュアなIoTエコシステムを構築するために設計された"セキュリティファースト"を標榜するOSで、製造業などのミッションクリティカルなシステムでも導入しやすいよう、Canonicalによる10年間のサポートが提供される。パッケージングにはSnapが使われており、コンポーネントのインストール/アップデートをセキュアかつフレキシブルに行うことで、IoTシステムにおけるスムースなCI/CDの実現を目指している。また、「パッケージの数が少なければ、攻撃の数もバグの数も少なくなる」として、OSのコアサイズを260MBまでに削減している点も特徴のひとつだ。
対応アーキテクチャはIntelとARMで、32ビットと64ビットをサポート、すでにRaspberry Pi 2/3やDragonboard 410c(Qualcomm Snapdragon)、Intel NUCなどの汎用的なIoTデバイスでのイメージが提供さている。
- Download Ubuntu for IoT boards