Linux Daily Topics

2019年2月21日Fedora、中国発プロジェクト「Deepin Desktop Environment」ベースにDebianデスクトップ環境を移植へ

2019年4月下旬の「Fedora 30」正式リリースに向けてさまざまな活動が活発化しているFedoraプロジェクトだが、デスクトップ関連でも新しい動きが起こっているようだ。現在、Zamir SUNとBowen Liという2人の開発者が中国製Linuxディストリビューション「Deepin」のデスクトップ環境「Deepin Desktop Environment」をFedoraに移植するプロジェクトを進行中だ。DeepinはDebianベース、そしてDeepin Desktop EnvironmentはQtベースで構築されているので、プロジェクトが順調に運べばFedoraにDebianベースのデスクトップ環境が移植されることになる。

Changes/DeepinDE - Fedora Project Wiki
Desktop Environment - Deepin Technology Community
Deepin Technology Community

DeepinおよびDeepin Desktop Environmentは中国のWuhan Deepinが開発するオープンソースプロダクトで、Wuhan DeepinはThe Linux Foundationのシルバーメンバーでもある。DeepinはOS/デスクトップともに"エレガントで使いやすい"環境を目指しており、中国のオープンソース界隈では人気の高いプロダクトとして挙げられる。Fedoraは今回の移植プロジェクトについて「Deepin Desktop Environmentは新しいタイプのイケてるデスクトップ環境を好むユーザにとって、Fedoraをより魅力的な存在にしてくれるだろう」と語っており、Fedora 30での実装を目指すとしている。メジャーなLinuxディストロにおける数少ないユニークなデスクトップ関連の動きとしても注目したい。

おすすめ記事

記事・ニュース一覧