Linus Torvaldsは3月5日(米国時間)、開発中の「Linux 5.1」のGitツリーにおいて「a.out」フォーマットをサポート対象外にする意向を示した。カーネルメンテナーのひとりでSUSE Labsに所属するあるBorislav Petkovの意見を受け入れたもので、まずはコアダンプコードの削除から開始する。
- a.out: remove core dumping support -Linux kernel source tree
- x86: Deprecate a.out support -Linux kernel source tree
Linusはa.outのサポート廃止の理由について、a.outバイナリの生成をサポートするツールチェーンがすでに存在しないことを挙げている。将来的にはカーネルからすべてのa.outサポートを外すつもりでいるものの、「シンプルなバイナリフォーマットとしてa.outのサポートを望むユーザがいるかもしれない(Linus)」点を考慮して、2段階に分けて作業を行い、最初のステップでは現在ほとんど必要とされていないコアダンプ機能を削除するとしている。今回の変更にともない、メインラインの6つのファイルが変更され、485行が削除されることになる。